ROM(関節可動域)維持・拡大の目的

ボバースやボイタなど、いくつかの理論があるようです。

私はまだまだ勉強不足なのですが、その都度その人の体に合った方法を模索しながら行っています。

 

でも1つだけ誰にでも共通して言えることは、療法士がROMexを行うときには必ず、生活に関連する目標があるということです。

 

例えば…

私たちが普段使用する椅子に座るには股関節が最低90度曲がることが必要です。座ることを目的に股関節の屈曲角度が90度未満の人にはROMexを実施することがありますが、その時の療法士の目標は『座る』ことではありません。『座って食事をとる』ことであり、『座って学校の授業に参加する』ことであり、『座って友人と同じ目線の高さで話をする』ことなのです。

 

このように私たち療法士は、運動機能・動作レベルではなく、その人の生活の質(QOL)の向上を目指して、生活や社会参加のレベルに働きかけています。

 

皮膚運動学  機能と治療の考え方

 

皮膚の柔軟性を改善して、

関節運動を拡大していく手法。

 

実際にこの手法を使ってみると、相手にストレスを与えることなく可動域を拡大できている感じがあります!オススメ!!

アナトミー・トレイン

 

筋(筋膜)の繋がりをわかりやすく解説してくれています。

具体的な治療法(手技)も載せてくれていますので、

イメージしやすく、読みやすい1冊です。

 

筋の繋がりをイメージしながら治療すると、治療が随分と楽になりますよ★

上肢-上部体幹の機能改善―評価と治療アプローチ

 

図も多く、とてもわかりやすいです。

上肢機能についてだけでなく上肢機能と体幹機能の関連性や治療手技まで丁寧に解説されています。

IARAは実技を中心に講習会を開催してくださっています。

医療職に忘れられがちな『患者様=お客様』の精神を基礎に、全身治療を提供出来る療法士を育成することを目的としています。

現在のリハビリテーションに多く取り入れられている西洋医学だけでなく、東洋医学、カイロプラクティックなど様々な医学を取り入れて、療法士が利用しやすいように教えています。

姿勢保持具の作製

【目的】生活に必要な姿勢、環境の獲得

 

種類 

車いす、座位保持装置、起立台、prone keeper、歩行器…

 

耐用年数(最低使用可能な年数)

車いす5年、座位保持装置3年

この期間内に修理や新規購入の申請をしても認められない場合が多い。

ただし急激な身体機能・構造の変化(疾患の悪化や成長期の子ども)に対しては期間内であっても申請が認められる。

ちなみに…USAでは車いすにNASAの技術を用いていて、耐久性は“永久”らしい。シーティングに対する考え方や技術も進んでいてほぼ作り替える必要はないみたいです。

 

←この本にわかりやすく書いてあります!!

著者自身が脊髄を損傷されて車いすを使用されていることもあり、かなり具体的。

2次障害は予防できます!!!

著者 山崎泰広さん

1、作製の前に

“手帳”で作る?“保険”で作る?

 

“手帳“の場合

安価:自己負担額は申請者(申請家族)の収入額にも左右されるけれど、おおよそ1割。更に書類を作成する為に5000円程度の費用が必要。

長期:申請が認められるまでに2~3ヵ月を要することが多い。また、場合によっては申請が認められないことがある。申請が認められてから製作開始となる。

 

 “保険”

高価:自己負担額は3割。

短期:申請をする必要がない為、必要と感じた時にすぐに作製に取り掛かることができる。

 

2、相談

種類

(目安として)車いすは自力で座れる人、座位保持装置は自力で座位姿勢を保てない人が対象。

 

タイプ

①モールドタイプ:ウレタンを掘り込んで作っている。しっかり包み込んでくれるので身体に変形や拘縮が著名に見られる人や力強い支えが必要な人はこのタイプを選ぶことが多い。

スリングタイプ:マジックテープで張り具合を調整できる。身体に可動性がある人の利用が多い。

座面をモールドタイプ、背もたれをスリングタイプなど、2つのタイプを併用する場合もある。

 

フレーム

①アルミ:軽い素材なので、車への乗せ降ろしがしやすい。体重が重く、体動が激しい人はフレームが折れてしまうこともあるので注意。

②ステンレス:硬く耐久性がある為大きな衝撃に対しフレームは、曲がっても折れることは少ない。

 

背もたれが倒れる機構(オプションで0個~数個付けられる)

 (※福岡で最も多く使用されている『きさく工房』の車いすの場合)

①リクライニング(背リク):座面との接点から背もたれのみが倒れるタイプ。

 位置度背もたれを倒した後に再び起こすとお尻が前に滑り、いわゆる『滑り座り』になってしまうデメリットがある。

②ティルト:背もたれと同じ分だけ座面も一緒に倒れるタイプ。

 股関節に可動性がない人や股間節の角度の変化に弱い(“足を伸ばすと全身に過剰な力が入る”などの)人はこのタイプ。

③新方式リクライニング(新リク):股関節の位置から背もたれが倒れるタイプ。

 リクライニングの滑り座りを解消したタイプ。完全に倒しても支点が股関節にある為に座面と背もたれがフラットにならず、疲れた時に横になりたい人には不向き。

 

収納の種類

折りたたみ式、脱着式など。

 

その他オプション

目的や使いやすさを考慮した、各身体部位を支えるパッドなど。パッドのタイプや取り付ける位置などは人それぞれで、制度による制限もあるので作製業者に相談して決定していく。 角度可変の位置・方法も本人にあったものをお選びいただけます。

 

*必要に応じて業者にデモ器(仮使用)を貸してもらえるかも。試乗してみて初めてわかる良し悪しもあるので相談してみるとよいです。

 

3、採寸・採型

身体の大きさの計測だけでなく、支える位置や理想の姿勢を確認して型取りを行っていく。

 

4、仮合わせ

実際に本人の身体にあった物に乗り、検討していく。理想の姿勢がとれているかを確認し、修正部分があればそれを業者に伝える。仮合わせ後の仕上げの製作過程に入ると修正不可能な場合が多いので少し時間をかけてでもこの段階で入念にチェックしておくべき。入院や施設入所の人であれば数週間借りて日常生活に使用してみると更に良し悪しが見えてくる。

 

*色やデザインの決定は業者によって大きく異なります。担当療法士或いは担当業者にお尋ねください。

 

5、納品

完成品に乗り、最終チェックをします。大まかな変更は出来ませんが、高さ調節がある場合は調整をしてもらいます。

私が所属している施設では取り入れていませんが、すごいなぁと思うシーティングの会社をご紹介します。

㈱アクセスインターナショナル

お値段はそれなりにするそうですが、車いすを『生活環境』だと考えるならばそう高くもないのかも…ですね。